第16回目となる2019年本屋大賞は2018年11月から一次投票を開始。一次投票には全国493書店623人、二次投票には308書店より371人もの投票がありました。二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
その結果、2019年本屋大賞に「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ(文藝春秋)が決まりました。
2018年12月~2019年4月実施
第16回目となる2019年本屋大賞は2018年11月から一次投票を開始。一次投票には全国493書店623人、二次投票には308書店より371人もの投票がありました。二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
その結果、2019年本屋大賞に「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ(文藝春秋)が決まりました。
大賞
435点
そして、バトンは渡された
瀬尾まいこ(著)
文藝春秋
2位
297.5点
ひと
小野寺史宜(著)
祥伝社
3位
282.5点
ベルリンは晴れているか
深緑野分(著)
筑摩摩書
4位
250.5点
熱帯
森見登美彦(著)
文藝春秋
5位
242.5点
ある男
平野啓一郎(著)
文藝春秋
6位
239.5点
さざなみのよる
木皿泉(著)
河出書房新社
7位
208.5点
愛なき世界
三浦しをん(著)
中央公論新社
8位
167.5点
ひとつむぎの手
知念実希人(著)
新潮社
9位
151.5点
火のないところに煙は
芦沢央(著)
新潮社
10位
136.5点
フーガはユーガ
伊坂幸太郎(著)
実業之日本社
カササギ殺人事件
アンソニー・ホロヴィッツ(著)
山田蘭(訳)
東京創元社
2位
きげんのいいリス
トーン・テレヘン(著)
長山さき(訳)
新潮社
2位
元年春之祭
陸秋槎(著)
稲村文吾(訳)
早川書房
洋の東西、ジャンル、さらに刊行の新旧を問わず、書店員が「売りたい」と思った本、常日頃から思っている本を推薦。バラエティ豊かな本が集まりました。
【発掘部門とは】
ジャンルを問わず、2017年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選びました。さらにその中から、これは!と共感した1冊を実行委員会が選出し「超発掘本!」として発表しました。
サスツルギの亡霊
神山 裕右 (著)
講談社文庫
立木恵里奈/蔦屋書店諏訪中洲店(長野県)
●推薦コメント
南極という馴染みのない地を舞台に、越冬隊員達が殺害されていくというあまり例のない設定と、極寒の地へと誘う臨場感溢れる筆致で、真冬の暖かい部屋で読んでいても暖かさを感じず震えながら読んだ事を忘れられません。
もっと多くの人に読んで貰いたいと展開出来る機会を待っていた所、グループ全体の企画で全店展開出来るかもしれないチャンスがありこの作品が最終候補まで残りましたが、別の作品が選ばれ叶いませんでした。企画の為に思いの丈を詰込んだポップを付け展開していましたが、良く売れているよと担当者から聞き少しでも長く展開したかったのですが、担当者が変わり私も担当ではないのであまり長く展開出来ませんでした。
それでもこのまま注目されないのは勿体無いと、神山先生デビュー15周年の年に15周年の本屋大賞をきっかけに全国展開出来たら、そして映画化されたら、そして神山先生が作家としてまた活躍してくれたら素敵だなと思います。
本の雑誌増刊 『本屋大賞2019』
編者 ●本の雑誌編集部
刊行 ●2019年4月9日
定価 ●600円(税込み)
16回目を迎えた本屋大賞のすべてを網羅した発表号! 大賞作品の発表から受賞の言葉、二次投票、一次投票、発掘部門に翻訳小説部門を完全紹介。
各書店さんで行われている「本屋大賞フェア」の様子を写真でご紹介します。
随時、フェア開催の模様をご紹介します。お店の写真をNPO本屋大賞までお送り下さい。
正文館書店 知立八ツ田店
愛知県知立市八ツ田町曲り57−1
8回目となる本屋大賞「翻訳小説部門」。2017年12月1日から2018年11月30日までに発行された新訳を含む翻訳小説の中から「これぞ!」という本を選び投票したもの。
第1位には、アンソニー・ホロヴィッツ著、山田蘭訳の『カササギ殺人事件』(東京創元社)が選ばれました。2位は同着2作品となりました。