第15回目となる2018年本屋大賞は2017年11月から一次投票を開始。一次投票には全国504書店665人、二次投票には311書店より374人もの投票がありました。二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
その結果、2018年本屋大賞に「かがみの孤城」辻村深月(ポプラ社)が決まりました。
2017年12月~2018年4月実施
第15回目となる2018年本屋大賞は2017年11月から一次投票を開始。一次投票には全国504書店665人、二次投票には311書店より374人もの投票がありました。二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
その結果、2018年本屋大賞に「かがみの孤城」辻村深月(ポプラ社)が決まりました。
大賞
651.0点
かがみの孤城
辻村深月(著)
ポプラ社
2位
283.5点
盤上の向日葵
柚月裕子(著)
中央公論新社
3位
255.0点
屍人荘の殺人
今村昌弘(著)
東京創元社
4位
227.0点
たゆたえども沈まず
原田マハ(著)
幻冬舎
5位
221.5点
AX アックス
伊坂幸太郎(著)
KADOKAWA
6位
214.0点
騙し絵の牙
塩田武士(著)
KADOKAWA
7位
166.0点
星の子
今村夏子(著)
朝日新聞出版
8位
162.5点
崩れる脳を抱きしめて
知念実希人(著)
実業之日本社
9位
162.0点
百貨の魔法
村山早紀(著)
ポプラ社
10位
88.5点
キラキラ共和国
小川糸(著)
幻冬舎
カラヴァル 深紅色の少女
ステファニー・ガーバー(著)
西本かおる(訳)
キノブックス
2位
13.67
陳浩基(著)
天野健太郎(訳)
文藝春秋
3位
その犬の歩むところ
ボストン・テラン(著)
田口俊樹(訳)
文藝春秋
洋の東西、ジャンル、さらに刊行の新旧を問わず、書店員が「売りたい」と思った本、常日頃から思っている本を推薦。バラエティ豊かな本が集まりました。
【発掘部門とは】
ジャンルを問わず、2016年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選びました。さらにその中から、これは!と共感した1冊を実行委員会が選出し「超発掘本!」として発表しました。
異人たちの館
折原 一(著)
文春文庫
樋口麻衣/勝木書店本店(福井県)
●推薦コメント
私は高校生の頃にこの作品を読んで、心が震えるような体が痺れるような体験をして、こういう作品を多くの人に読んでほしいと思い、書店員になりました。この文庫は普通の文庫2冊分くらいの値段です。でも文庫2冊読む以上の満足感を得られるはずです。
分厚い本ですが、だんだん話の中に吸い込まれるような感覚になるので、最後まで飽きることなく、どんどん読みたくなります。二転三転する話の中で、もしかしてこういうことかな?とわかったようなつもりになっても、絶対に油断しないでください!
物語に吸い込まれて、まんまと騙される、その展開がすごすぎて、心が震えるような、体が痺れるような、そんな体験をぜひ味わってみてください!
私が書店員になって十数年、この作品はずっと品切でしたが、昨年ついに復刊 、以来ずっと当店で思いの丈を込めたPOPをつけて展開していて、びっくりするくらい売れています。全国の人にお薦めできたら嬉しいです。
本の雑誌増刊 『本屋大賞2018』
編者 ●本の雑誌編集部
刊行 ●2018年4月10日
定価 ●700円(税込み)
15回目を迎えた本屋大賞のすべてを網羅した発表号! 大賞作品の発表から受賞の言葉、二次投票、一次投票、発掘部門に翻訳小説部門を完全紹介。15周年記念としてこれまで本屋大賞を受賞した作家によるエッセイも収録。
7回目となる本屋大賞「翻訳小説部門」。2016年12月1日から2017年11月30日までに発行された新訳を含む翻訳小説の中から「これぞ!」という本を選び投票したもの。
第1位には、ステファニー・ガーバー著、西本かおる訳 の『カラヴァル 深紅色の少女』(キノブックス )が選ばれました。