第14回目となる2017年本屋大賞は2016年11月から一次投票を開始。一次投票には全国446書店564人、二次投票には288書店より346人もの投票がありました。二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
その結果、2017年本屋大賞に、『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)が決まりました。
~実施
第14回目となる2017年本屋大賞は2016年11月から一次投票を開始。一次投票には全国446書店564人、二次投票には288書店より346人もの投票がありました。二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
その結果、2017年本屋大賞に、『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)が決まりました。
大賞
378.5点
蜜蜂と遠雷
恩田陸(著)
幻冬舎
2位
331点
みかづき
森絵都(著)
集英社
3位
305点
罪の声
塩田武士(著)
講談社
4位
302.5点
ツバキ文具店
小川糸(著)
幻冬舎
5位
261点
桜風堂ものがたり
村山早紀(著)
PHP研究所
6位
249.5点
暗幕のゲルニカ
原田マハ(著)
新潮社
7位
160点
i
西加奈子(著)
ポプラ社
8位
122.5点
夜行
森見登美彦(著)
小学館
9位
70.5点
コンビニ人間
村田沙耶香(著)
文藝春秋
10位
68.5点
コーヒーが冷めないうちに
川口俊和(著)
サンマーク出版
ハリネズミの願い
トーン・テレヘン(著)
長山さき(訳)
新潮社
2位
すべての見えない光
アンソニー・ドーア(著)
藤井光(訳)
新潮社
2位
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン
ピ-タ-・トライアス(著)
中原尚哉(訳)
早川書房
3位
熊と踊れ
アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ(著)
ヘレンハルメ美穂、羽根由(訳)
早川書房
洋の東西、ジャンル、さらに刊行の新旧を問わず、書店員が「売りたい」と思った本、常日頃から思っている本を推薦。バラエティ豊かな本が集まりました。
【発掘部門とは】
ジャンルを問わず、2015年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選びました。さらにその中から、これは!と共感した1冊を実行委員会が選出し「超発掘本!」として発表しました。
錯覚の科学
クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ(著)
木村 博江(訳)
文春文庫
長江貴士/さわや書店フェザン店
●推薦コメント
「文庫X」をスタートさせた当初、「文庫Y」でもやろうか、なんていう声を受けて漠然と頭に思い浮かべていたのが本書だ。何故この作品なのか。それは、「文庫X」と同じく、生きていく上で誰もが知っておくべきことが書かれた1冊だと感じたからだ。
本書では、人間の視覚・記憶・知識・自信などがどれほどあてにならないかを、歴史的に有名な心理学の実験を紹介しながら明らかにしていく。これらは、日常生活における行動や決断などに無視できない影響をもたらす。人間は、どれだけ意識していてもミスを犯す。それらは、意識ではコントロールできない「錯覚」によるものかもしれない。人間の限界を知る上で、本書は全人類必読だ。本書の衝撃を体感するためにまず、YouTubeで「selective attention test」と検索して出てきた動画を見て欲しい。人間の視覚がいかに頼りなくあてにならないかが、すぐに実感できるだろう。
本の雑誌増刊 『本屋大賞2017』
編者 ●本の雑誌編集部
刊行 ●2017年4月11日
定価 ●600円(税込み)
第14回目を迎えた本屋大賞のすべてを網羅した発表号! 一次投票、二次投票、翻訳小説部門に発掘部門と熱のこもったコメントでおすすめする堂々たるブックガイド。大賞受賞作家の喜びの声も収録!
6回目となる本屋大賞「翻訳小説部門」。2015年12月1日から2016年11月30日までに発行された新訳を含む翻訳小説の中から「これぞ!」という本を選び投票したもの。
第1位には、トーン・テレヘン著、長山さき訳 の『ハリネズミの願い』(新潮社)が選ばれました。
第2位には同着で2作品入りました。